ボルダリングとは
ボルダリング(bouldering)とは、クライミングの一種で、最低限の道具(シューズとチョーク)で岩や人工の壁面などを登るスポーツである。語源は"boulder"(岩の塊、大きい岩)。元々はロープを使用したフリークライミングの練習的な位置づけだったが、クライミングから確保という要素が取り除かれ、より純粋に岩を登る事に集中できる。
また必要な装備が少なく、手軽に始められる事から、ボルダリングを中心に行うクライマーが増えており、現在では独立したフリークライミングの一形態となっている。
自宅の壁を補強・改修したうえで、つかむためのホールドを取り付け、室内で楽しむ人もいる。
2020年にはオリンピック競技になっている。
※wikipedia参照
安全対策
墜落時の安全のためにクラッシュパッドという、携帯式のマットを使用する。クライミング用シューズは、歩く事を前提としていないので、足のアーチの機能が由々しく限定される。緩衝材も靴底に無いため、墜落時に踵などを負傷する危険性がある。 クラッシュパッドの使用により踵や腰への負傷を予防する事ができ、特に前倒壁においては墜落時における背中や頭部への直撃を防ぐ事ができる。 クラッシュパッドは携帯性を重視しているので、墜落時の衝撃を吸収するまでの機能は無い。あくまで怪我防止のための補助具として使用する。
複数人でボルダリングを行う場合、スポッターと呼ばれる補助を行う者が付くことがある。 スポッターは墜落時に肩を押す事で、頭部からの墜落を防ぐ。また傾斜地ではクラッシュパッドごと滑り落ちない様に支える事もある。 スポッターには、登攀中はクライマーに触れない、墜落時に自らが下敷きにならない、などの注意が必要となる。 複数人でボルダリングを行うことにより、前記のようなスポッターによる補助のほか、各自が持ち寄ったクラッシュパッドを重ねることなどによる安全性の向上が期待できる。
ボルダリングでの墜落は、地面まで落ちる事が前提だが、落ちる前に自ら飛び降りる事で墜落時の体勢を立て直し危険を回避できる。
ボルダリング競技
日本で有名なボルダリングの競技会としてはB-Sessionがある。B-Sessionは1年間を通じてのシリーズ戦を行いその総合ポイントで年間チャンピオンを選出する。勝敗はクリアーした課題の数で順位を決定する。 競技はインドアクライミングで行われ、毎回大会用に課題を新しく設定して初登にて競われる。そのほかに、日本山岳・スポーツクライミング協会が主催するボルダリングジャパンカップが2005年から年一回の間隔で行われているほか、 2008年チャレンジ!おおいた国体からは国民体育大会の山岳競技の一種目としてボルダリングが採用されている。
練習環境
ボルダリングを趣味として楽しむ分には、レベルに合わせたコースが各練習場には備わっていますので、特別な身体能力は必要としません。ですので、器具があって、練習できる場所があれば、基本どこででもできることになります。
器具こそ特殊ですが、サッカーのように動き回るスペースは必要なく、クライミングのようにビルの屋上までぶち抜きの高さが必要、というほどでもなく、 普通のビルでも、天井の高い一階分、または二階分の吹き抜けなどにボルダリング用のウォールを設置できれば練習場になります。
ボルダリング環境としては、
・ウォールの設置が可能(壁に直接加工できるテナントは珍しいのでウォールごと後付けが多い)
・多少の天井の高さ(一般人向けなら二階分くらいの吹き抜けや、倉庫などで可能)
・あとは更衣室や準備スペースがあれば十分
などで実現できます。
・他種目の野球・サッカーのように広いスペースを必要としない
・屋内種目なので、天候に左右されない
などのメリットで、
広い場所の確保しづらい都心でも環境は確保しやすいのではないか、
と思われます。
※近年では当サイトでご紹介しているような民間のボルダリング専用練習場なども多々登場してきています。
会場
ボルダリングが行える会場というのは、最近では、・倉庫などを改装し常設会場にしていて、ボルダリングのみの練習場所になっていて、利用料を支払えばいつでも参加できるもの
・体育館やトランポリンパークなどの壁にボルダリング用のウォールが設置してあって、他の種目と併設で一緒に料金を払うと利用できる場所
の二種が多く、当サイト、ボルダリングスポでは、主にこの2通りそれぞれの箇所を案内しています。
ボルダリングに関わる細かい用語などは、別途用語集でも解説しておりますので、さらに詳しく知りたい方はどうぞご覧になってみてください。